これからヌードデッサン(裸婦デッサン)に挑戦してみたい、という初心者の方のために、
 デッサンをはじめる上でのガイド=「よくある質問と回答」を掲載いたします。

◆ヌードデッサンの基礎知識編

 Q:そもそも、デッサンって何?

 Q:ヌードデッサンって、誰にでもできるの?

 Q:デッサンを上手に描くことって、難しいんじゃないの?

 Q:どうして、プロの絵描きになるためには、ヌードデッサンをする必要があるの?

 Q:なぜ、ヌードになるの?服を着たままではいけないの?

 Q:ヌードデッサンの会場は、どんな雰囲気なの?

 Q:画家でも美大生でもない一般の人が、ヌードデッサンに参加する意義は?

 Q:「女の人の裸が見たいから」という動機で参加してもいいの?

 Q:ズバリ、裸婦デッサンの魅力は?

 Q:ヌードデッサンは、何分単位で、合計何コマ行われるの?

◆モデル編

 Q:ヌードデッサンのモデルになる人は、どんな人が多いの?

 Q:ヌードデッサンのモデルになる人は、どんな気持ちなの?

 Q:モデルをデッサンする時のマナー、心得は?

 Q:モデルのポーズは、どうやって決めるの?

 Q:モデルの人は、長い間裸でポーズをとっていて、寒くならないの?

◆テクニック編

 Q:デッサンを描くためには、どのような道具をそろえればいいの?

 Q:デッサンは、座って描くべき?それとも、立って描くべき?

 Q:デッサン中に、自分の描きたい場所・ポーズが見える位置に、移動してもいいの?

 Q:全身を描くのはまだ難しいので、モデルの顔だけ描いても大丈夫ですか?

 Q:デッサン会で描く前に、自宅でデッサンの練習をしたいのですが、良い方法があれば教えてください。

 Q:写実的なデッサンではなく、アニメ調、マンガ風の絵を描いても良いですか?

◆ポーズ編

 Q:ヌードデッサンのポーズには、どのような種類があるの?

 Q:自分が描きたいポーズをとってくれるよう、モデルにリクエストしてもいいの?

◆マナー編

 Q:デッサン中のマナーを教えてください。

 Q:デッサン後に、自分の描いた作品の感想を、モデルさんにお聞きすることは、可能ですか?

 Q:画家でも美大生でもない一般人には敷居の高い、高尚な場のような気がして、

   なかなかヌードデッサン会に参加する勇気が出ないのですが・・・。

◆歴史編

 日本におけるヌードデッサンの歴史

◆用語集

 ヌードデッサンの基本用語集


◆ヌードデッサンの基礎知識編


 Q:そもそも、デッサンって何?

 デッサンとは、鉛筆やパステル、ペンなどの道具を使って、物の形、輪郭、明暗、質感、量感を、
 紙の上に表現することを指します。日本語では、「素描」といいます。

 デッサンは、絵画の試作や下絵のために描かれたり、絵画の基礎訓練のために描かれることが多いです。
 美術の世界において、「デッサン力」とは、「対象を把握し、的確に表現する力」を指します。
 デッサンを学ぶことによって、「目の前にあるものを、正しくとらえる訓練」をすることができます。


 Q:ヌードデッサンって、誰にでもできるの?

 もちろん、誰にでもできます。「デッサン」というと堅苦しく聞こえますが、
 ららあーとの場では、「楽しいお絵描き」と考えて頂いて大丈夫です。
 「上手に描くこと」ではなく、「楽しんで描くこと」が目的になります。

 試験や採点があるわけではないので、基準は、「他人から見て、上手いかどうか」ではなく、
 「自分から見て、うまく描けたかどうか」「以前の作品に比べて、うまく描けたかどうか」
 「楽しんで描くことができたかどうか」です。


 Q:デッサンを上手に描くことって、難しいんじゃないの?

 一般の人にとって、デッサンをする目的は「上手に描くこと」ではなく、「楽しんで描くこと」なので、
 デッサンを上手に描けるかどうかを、過度に気にする必要はありません。
 それでも、デッサンの技術が上がってくると、描く楽しさも増してくるのは事実です。

 今まで絵を全く描いたことの無い人にとっては、「上手に絵を描くこと」は、とても真似できない
 難行苦行のように思えますが、それは不幸な勘違いです。

 絵を描く技術は、自転車に乗ることと同じように、一定の手順を踏んで、
 時間をかけて訓練すれば、誰でも上達します。
 詳しくは、下記のページの参考資料をご覧ください。

 ⇒ヌードデッサンのための参考文献リスト(デッサン技法指南書、ポーズ集、画集)


 Q:どうして、プロの絵描きになるためには、ヌードデッサンをする必要があるの?

 ヌードデッサンを上手に描くためには、絵を描くために必要な基本原理を、全てマスターする必要があります。
 正確なプロポーション、バランス、陰影を描かないと、すぐに不自然さがバレてしまいます。

 そのため、ヌードデッサンをきちんと描く訓練をすれば、人物や風景のみならず、
 絵を描くために必要な基本原理を、自然に覚えることができます。

 もしも、あなたが画家やマンガ家、イラストレーターになりたい、と考えているのであれば、
 ぜひ、一度ヌードデッサンにチャレンジしてみましょう。
 ヌードデッサンは、難しくも楽しい、奥の深いデッサンなのです。


 Q:なぜ、ヌードになるの?服を着たままではいけないの?

 裸体を描くことは、造形美術の勉強の基本だからです。

 人物を描くとき、肉体の構造を理解していないと、仮に洋服を着ている姿を描いたとしても、
 プロポーションに狂いが生じてしまいます。
 そのため、肉体の構造を理解するために、裸体のデッサンを行うのです。

 もちろん、裸体=ヌードを描くことには、「美術の勉強」という理由以外にも、様々な意義があります。
 裸婦モデルを描くことには、花や風景を描くこととは異なる、別格の面白さ、奥深さがあります。

 裸婦を描いた経験があると、美術館に飾られている巨匠の裸婦画や、画集で見るデッサンや絵画が、
 より身近なものに感じられるでしょう。


 Q:ヌードデッサンの会場は、どんな雰囲気なの?

 一言で言えば、美術館のように、静かで落ち着いた、心地の良い雰囲気です。

 モデルがヌードになることには、会場の雰囲気と、描き手の意識を変える効果があります。
 モデルが一糸まとわぬ裸になることで、「描き手とモデルとの真剣勝負!」という雰囲気が生まれます。

 モデルが、自分の身体の全てを使って表現しているポーズを、
 モデルの真剣さと努力に応えるために、作品としてきちんと完成させなければいけない!
 というプレッシャーがかかり、描き手も、真剣な気持ちで、デッサンに集中できます。

 ぜひ、この独特の雰囲気を味わってみてください。


 Q:画家でも美大生でもない一般の人が、ヌードデッサンに参加する意義は?

 画家やマンガ家を目指す人にとっては、「絵を上手に描くための訓練」の場になりますが、
 ここでは、特に絵のプロを目指しているわけではない一般の人が、
 ヌードデッサンに参加する意義をお話ししましょう。

1.人体を見る目が変わる

 デッサンを通して人体を観察すると、骨格や筋肉、手足のバランスなど、今までの日常生活では
 気がつかなかった、多くのことが見えてきます。改めて、人体の造形美と機能美に驚くはずです。

2.人間の裸を、「いやらしいもの」ではなく、「美しいもの」としてとらえることができる

 今の時代は、膨大な数のヌード画像やポルノ動画が、ネット上で無料で生産・消費されているため、
 いつでもどこでも、裸を見ることができるようになり、その結果として、
 「裸の価値」が、著しく低下しています。

 人間の裸体が、単なる「商品」「いやらしいもの」「下品なもの」としてしか認識されなくなり、
 普通の人が、日常生活の中で、裸が本来持っている「美しさ」や「魅力」、
 「人を元気にする力」に触れる機会は、ほとんど無くなってしまいました。

 そういう意味で、ヌードデッサンには、今の時代に失われてしまった「裸の価値」や
 人体の機能美・造形美に対する「畏敬の念」を再発見する効果、
 そして、あなたが、自分自身のセクシュアリティ=性に対する価値観を見つめ直すことのできる効果があります。

 世間に氾濫する、美意識の完全に欠如した性情報・性産業にゲンナリしている方、
 新しい角度から人間の裸の価値を見つめ直したい方は、ぜひ、ヌードデッサンに参加してみてください。

3.ストレスの解消、気持ちのリフレッシュになる

 「絵を描く」という行為には、人の心を落ち着かせる効果や、溜まっているストレスを発散する効果があります。
 また、人間の裸には、見る人の心に、刺激や安らぎを与える効果があります。

 ヌードデッサンをすることによって、心の奥のストレスや欲求不満、イライラをすっきりさせたい、
 仕事に集中できるようになりたい、という動機で参加する人もいます。


 Q:「女の人の裸が見たいから」という動機で参加してもいいの?

 はじめは、「ヌードを描いてみたい」「きれいな女の人の裸を、生で見てみたい」という参加動機で、
 全く問題ありません。プロ・アマを問わず、ある人が芸術やアートに興味を持つようになるきっかけは、
 そうした素朴な性的興味・関心に起源があることが多いので、特に恥ずかしがることはありません。

 実際にヌードデッサンを描いていくうちに、人間の裸体は、性的好奇心を満たすための「商品」ではなく、
 「自然の芸術」であるということ、そして、「全ての人の裸には個性があって、
 それぞれの美しさがある」という、ごくごく当たり前の事実に気づくでしょう。

 それにともなって、裸体を見る目も変わり、「裸を見たい」という単純な性的欲求よりも、
 「裸の美しさを、きちんと表現したい」という、美的欲求が生じてくるはずです。


 Q:ズバリ、裸婦デッサンの魅力は?

 裸婦の魅力は、「曲線美」にあると言われています。

 古来より、女性の裸体の曲線美は、「神が創造した芸術」として、多くの芸術家を魅了してきました。
 巨匠と呼ばれる画家の大半は、それぞれ数えきれないほどの裸婦デッサンを遺しています。

 現在でも、女性の裸体の曲線美をモチーフにした商品やデザインは、私たちの身の回りに数多く存在しています。
 女性の裸体の曲線美には、人間を魅了してやまない何かがあるのでしょう。

 なぜ、人間はこれほどまでに、この曲線美に魅了されるのか、ということを考えながら、
 裸婦デッサンに参加してみるのも、面白いかもしれませんね。


 Q:ヌードデッサンは、何分単位で、合計何コマ行われるの?

 多くのヌードデッサンは、「20分間モデルがポーズをとって、10分間休憩」を1コマとして行われます。

 実際に自分でポーズをとってみると分かりますが、同じポーズで、20分間動かずに静止し続ける、というのは
 なかなかの重労働です。「20分ポーズ、10分休憩」という形で行うことによって、モデルの身体に
 大きな負担をかけずに、ヌードデッサンを行うことができます。

 ららあーとでは、原則として「1コマ15分×10分休憩」の形で行います。


◆モデル編


 Q:ヌードデッサンのモデルになる人は、どんな人が多いの?

 ヌードデッサンのモデルになる人は、演劇の役者、バレエ、ダンスなどの舞台芸術に関わっている人や、
 美術系の大学の学生・卒業生の人が多いです。

 一定時間、裸で同じポーズを保つためには、かなりの精神力と体力がいるので、
 自分の身体表現能力に自信のある人や、美術に関心のある人に向いている仕事と言えるでしょう。

 デッサンモデルは「美術モデル」と呼ばれていて、美術モデルを派遣する会社や紹介所もあります。

 美術モデルのニーズの大半は、女性のヌードモデル(裸婦モデル)であり、着衣でのモデルや、
 男性のヌードモデルに対するニーズは、それほど多くないようです。


 Q:ヌードデッサンのモデルになる人は、どんな気持ちなの?

 はじめてのモデル=最初に人前で裸になる時は、のどがカラカラになるほど緊張したり、
 顔が真っ赤になる人も多いそうです。

 しかし、一度裸でモデル台に立つと、そういった恥ずかしさや緊張感は吹き飛んでしまい、
 落ち着いた気分で、冷静にポーズをとり続けられるようになった、という意見が多いです。

 人前で裸になることで、今までに味わったことの無い解放感、気持ちよさを感じる人もいれば、
 自分の知らない自分の裸体の美しさを、第三者から賞賛してもらえることに、感動を覚える人もいます。

 ただ、人前で裸になること自体は、いったん慣れてしまえば、ごく当たり前の、何でもないことになります。
 それよりも、「描き手に満足してもらえるようなポーズをとるにはどうすればいいか」
 「よりレベルの高いデッサンモデルになるには、どのような努力をしたらよいのか」といったことが、
 課題になってくると思います。

 ヌードモデルに興味がある人は、ぜひ、モデル体験参加をご検討下さい。


 Q:モデルをデッサンする時のマナー、心得は?

 「デッサンは、モデルと描き手の共同作業である」ということ、そして、
 「描き手の気持ちは、モデルに伝わる」ということを、心得ることです。

 描き手が真面目に、一生懸命に描こうとすれば、その真剣な気持ちは、モデルさんにも必ず伝わります。

 それによって、モデルさんは、集中した気持ちになり、さらに美しいポーズを表現してくれるでしょう。
 結果的に、会場全体の空気や雰囲気が、モデルと描き手の双方にとって、心地よいものになります。

 モデルと描き手、双方の気持ちの共鳴によって作り出された、静かで温かい雰囲気の中でのデッサンは、
 まさに、至福の時間です。この至福の時間を体感できるよう、真剣な気持ちでデッサンに取り組んでください。


 Q:モデルのポーズは、どうやって決めるの?

 ららあーとの場合は、「モデルの身体に負担がかからないポーズ」で、かつ
 「初心者の方でも描きやすいポーズ」(難しい姿勢やアングルではないポーズ)をとります。

 個性のあるポーズ、動きのあるポーズは描き手の意欲を刺激しますが、無理なポーズをとって
 モデルが身体を痛めてしまってはいけないので、モデルと描き手、双方にとって楽なポーズが中心になります。

 具体的には、「立位(立ちポーズ)」と「座位(椅子に座ったポース)」がメインになります。


 Q:モデルの人は、長い間裸でポーズをとっていて、寒くならないの?

 ヌードデッサンを行う場合、空調で、モデルが裸でも寒くならないように、会場の気温を調整します。

 モデルの体調を最優先に考慮するため、逆に、参加者の方が暑くなってしまうケースがあるので、
 当日は、簡単に脱ぎ着しやすい服=体温調節が可能な服でお越しください。


◆テクニック編


 Q:デッサンを描くためには、どのような道具をそろえればいいの?

●鉛筆

 デッサンに使える、最も身近な画材は、鉛筆です。

 鉛筆の種類には、硬くて薄い「H」系の鉛筆(H、2H、HBなど)と、
 軟らかくて濃い「B」系の鉛筆(B、2Bなど)があります。
 Hは「Hard」の頭文字で、Bは「Black」の頭文字です。

 通常の鉛筆デッサンでは、HB、あるいはBから描きはじめて、
 太い線や陰影などの濃い調子を入れる際に、2Bや4Bを用いるのが一般的です。

 ちなみに、シャープペンシルは、無機質な味気ない線になりがちなので、デッサンには合いません。

 大人になると、どうしても鉛筆を使う機会が少なくなるので、こういう機会にこそ、
 鉛筆をしっかり使って、鉛筆ならではの描き心地や手触り、タッチの味わい深さを楽しみましょう。


●鉛筆の削り方

 鉛筆は、なるべく芯が長く出るように削り、芯の腹の部分で描くように心がけます。

●消しゴム

 鉛筆とともに必要になるのが、消しゴムです。

 通常の文房具屋で売っている消しゴムは、紙の表面を傷めやすいので、可能であれば、
 画材店に行って、ねり消しゴムを購入しましょう。

 ねり消しゴムは、紙を傷めず、形を自由に変えて使うことができます。
 先を細くして使用すると、人物の瞳の中に光(ハイライト)を入れることもできます。

 デッサンにおいて、消しゴムは、単なる「消す道具」ではなく、「描く道具」にもなります。
 鉛筆で塗りつぶした部分に、消しゴムで白い線を引いたり、
 絵の表面に叩くようにあてて、色の濃さを薄くしたり、ぼかしたりすることができます。

●紙

 デッサンを描く紙は、量販店で売っているスケッチブックや画用紙で構いません。
 画用紙は、表面に凹凸があるため、鉛筆の腹を用いたデッサンに適しています。


 Q:デッサンは、座って描くべき?それとも、立って描くべき?

 「絵は座って描くもの」と考えられがちですが、直立の姿勢で描いてみると、集中力が上がったり、
 視点が上がることで、モデルのポーズの別な美しさが発見できる場合もあります。

 機会があれば、一度、立って描いてみましょう。
 足と脳が刺激されて、新鮮な気分でデッサンが描けるかもしれません。


 Q:デッサン中に、自分の描きたい部位・ポーズが見える位置に、移動してもいいの?

 もちろん、移動はOKです。グループでデッサンを行う場合、各人の座席が予め決められていて、
 ずっと同じ位置から、決められたポーズのデッサンを描き続ける、ということになりがちですが、
 描きたい角度や部位、ポーズがあれば、他の参加者に断った上で、積極的に移動してもらって構いません。

 座席の移動や譲り合いは、参加者間でのコミュニケーションにもなり、お互いに良い刺激が生まれるでしょう。


 Q:全身を描くのはまだ難しいので、モデルの顔だけ描いても大丈夫ですか?

 もちろん、大丈夫です。「必ず全身を描かなければならない」というルールはありませんので、
 モデルの顔、上半身、胴体、腕や足などの部分的なデッサンに集中して頂いても構いません。

 初心者の人は、まず、最も描きやすい「正面の顔」を描いて、その次に
 「顔〜胸の上半身(バストサイズ)」を描き、最後に全身のデッサンにチャレンジ、という流れがお薦めです。


 Q:デッサン会で描く前に、自宅でデッサンの練習をしたいのですが、良い方法があれば教えてください。

 まず、自分自身の顔を、鏡に映して、自画像を描いてみましょう。
 自分の顔であれば、失敗しても誰からも怒られませんし、時間を気にせずに描くことができます。

 毎日見ているはずの自分の顔も、デッサンをしてみると、意外な発見があるものです。
 また、三面鏡があれば、様々な角度から描くことができます。

 顔やバストサイズを描くことに慣れてきたら、最後は全身鏡を使って、全身のデッサンに挑戦してみましょう。
 いずれも、まずは正面から見た構図からはじめると、描きやすいと思います。

 最初は自己流で全く構いませんので、どんどんデッサンを描いてみましょう!


 Q:写実的なデッサンではなく、アニメ調、マンガ風の絵を描いても良いですか?

 もちろんOKです。ららあーとには、画法やタッチのきまりや制限は無いので、
 自由な画風で描いて頂いて構いません。

 ただ、アニメやマンガ風の人物画やイラストを描く際=人物を単純化・簡略化して描く際にも、
 人体デッサンの基本ができていないと、うまく表現することができないので、
 何枚かは、写実的なデッサンに挑戦してみることをお勧めします。


◆ポーズ編


 Q:ヌードデッサンのポーズには、どのような種類があるの?

 ヌードデッサンのポーズには、大きく分けて、以下の6種類があります。

 1.立ちポーズ(立位)
 2.寝ポーズ(側臥位、仰臥位、上体を起こした寝ポーズ)
 3.座りポーズ(座位)
 4.腰かけポーズ(椅子に腰かけるポーズ)
 5.膝立ちポーズ
 6.かがみポーズ(しゃがみポーズ)

 もちろん、この他にも様々なポーズがありますが、15〜20分間というデッサンの時間内で、
 姿勢を保ち続けることのできるポーズの大半は、上記の範囲内になります。

 クロッキー(3〜5分程度のスケッチ)の場合、より動きのあるポーズや、不安定なポーズ、
 前衛的なポーズをとることができます。


 Q:自分が描きたいポーズをとってくれるよう、モデルにリクエストしてもいいの?

 もちろん、ポーズのリクエストは可能です。事前に、運営者に「こういうポーズが描きたいのですが」と
 自分の希望を伝えてください。モデルの身体に過度の負担がかからないポーズ
 (15〜20分間、その体勢を維持できるポーズ)であれば、リクエストに応じてくれるでしょう。


◆マナー編


 Q:デッサン中のマナーを教えてください。

 ららあーとの場合、参加マナーは、以下の通りです。

 ・デッサン中、モデルに触れようとしたり、話かけたりする行為の禁止
 ・デッサン中の私語・携帯電話の使用・写真撮影の禁止
 ・デッサン中に、みだりに席を立つ行為の禁止
 ・他の参加者に迷惑をかける行為(大声を出す、デッサンを行わない、など)
の禁止

 上記の参加マナーを守れない方は、即刻会場から退室して頂き、以後の参加をお断りいたします。

 といっても、基本的なマナーは、「モデルと他の参加者に迷惑をかけない」ということ、これだけです。
 堅苦しく考えずに、リラックスした気分でデッサンに取り組んでください。



 Q:デッサン後に、自分の描いた作品の感想を、モデルさんにお聞きすることは、可能ですか?

 可能です。ららあーとの場合、デッサン終了後に、モデルと参加者間で、講評の時間を設けております。
 ぜひ、モデルさんに積極的に話しかけて、自分の作品の感想を聞いてみてください。

 モデルさんにとっても、自分の姿を作品にしてもらえるのは、嬉しいことです。
 モデルの立場から、率直な回答をしてくださると思いますよ。



 Q:画家でも美大生でもない一般人には敷居の高い、高尚な場のような気がして、
   なかなかヌードデッサン会に参加する勇気が出ないのですが・・・。


 デッサン会を含め、芸術活動は、「難しいもの」「高尚なもの」
 「一部の人のためのもの」と考えられがちですが、本来は、年齢や職業を問わず、
 全ての人が、平等に参加し、気軽に楽しむことができるものです。

 ららあーとは、デッサン初心者、これから絵を描くことを始めたい人のための、ヌードデッサン会です。
 「高尚な芸術」などと堅苦しく考えずに、「小学校の図工の時間」=クラスメートと一緒に、
 手を動かすこと、絵を描くことを素朴に楽しんでいたあのころの感覚で、お気軽にご参加ください。


◆歴史編


 日本におけるヌードデッサンの歴史

 1889年(明治22年)、日本初の美術学校・東京美術学校が開校しました。

 当初の学科は、日本画・木彫・彫金のみでしたが、フランスから洋画家の黒田清輝が帰国してきたことに伴い、
 彼を教授として、1896年に「西洋画科」が設置されました。

 洋画の勉強の基本は裸体デッサン=ヌードデッサンなのですが、明治の当時は、裸でモデルになってくれる
 女性が見つからず、なかなかヌードデッサンの実習を開始することができなかったそうです。

 そんなある日、校長の岡倉天心が、校内の茶店の女性店員に、なかなかモデルが見つからないと
 ぼやいたところ、その女性店員が、「先生、私はどうでしょう」と、立候補したそうです。

 岡倉校長は大いに喜んで、早速、その次の週の黒田教授によるデッサン実習の時間から、
 彼女に、ヌードモデルとして、モデル台に立ってもらうことにしました。

 はじめは裸になることに緊張していた彼女でしたが、いったん慣れてしまえば、どうということはない。
 モデルの報酬も、茶店の給料よりも圧倒的に高額だったので、これは良い仕事だ、と友人に宣伝。

 こうしたことをきっかけに、東京美術学校では、デッサン実習に必要な数の
 モデルを用意できるようになったそうです。

 洋画やデッサンの普及に伴い、ヌードモデルを斡旋する「モデル紹介所」も誕生します。
 過去の資料を見ると、当時のモデル斡旋は、「風俗営業」の一環として、警察に監督されていたようです。


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 ⇒ヌードデッサンのための参考文献リスト(デッサン技法指南書、ポーズ集、画集)



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