TOP > 2015 女性の貧困と性風俗 〜性風俗は「最後のセーフティーネット」なのか?〜


 <セックスワーク・サミット2015@渋谷・秋> 

 
テーマ:女性の貧困と性風俗 〜性風俗は「最後のセーフティーネット」なのか?〜


   

●開催日時
 2015年11月1日(日) 13時00分〜17時00分

●会場・・・国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟 4階 409号室

 〒151-0052 東京都渋谷区代々木神園町3-1 ⇒ 会場までの地図はこちら

●ゲスト・・・鈴木晶子さん(一般社団法人インクルージョンネットかながわ代表理事)、鶯谷デッドボール代表

●司会・主宰・・・赤谷まりえ(編集ライター)、坂爪真吾(一般社団法人ホワイトハンズ代表理事)

●参加費・・・
 一般 3,000円  学生・障がい者 2,000

●参加者・・・
100

*【messyに、今回のサミットの記事が掲載されました】
  いま改めて問う「性風俗はセーフティネットか?」ー福祉と風俗店経営それぞれの見地から


 今回のサミットの開催趣旨


 
1. 見えにくい女性の貧困、及び「貧困女性のセーフティーネット」と呼ばれている
   性風俗店の現状を可視化する

 2.社会的理解が得られにくい性風俗の世界の中で、さらに見えにくくなっている女性の貧困の問題を
   適切に理解・解決していくために、性風俗業界に関わる人たち、及び社会福祉に関わる人たちが
   やるべきことは何かを考える


 近年、「女性の貧困」という言葉が、テレビや雑誌、書籍など
 様々なメディアで取り上げられるようになっています。

 その流れの中で、性風俗店の存在が「最後のセーフティーネット」として、
 センセーショナルな形で紹介されることも増えています。

 確かに、これまでの歴史を紐解けば、性風俗の世界は社会から排除された男女が集う世界でした。

 一方、性風俗の世界は、「セーフティーネット」と簡単に呼んでしまっていいほど
 単純な世界ではないことは事実です。

 貧困の問題も、性風俗の問題も、社会的に見えにくく、当事者が公の場で声を上げられない
 問題であるゆえに、特定の政治的な主張を強化するために、分かりやすいレッテルを貼られて
 都合よく利用・消費されてしまうという共通点があります。

 今回のサミットでは、「女性の貧困」というタイムリーなテーマに焦点を当てつつ、
 一般のメディアでは決して語られない、分かりやすいレッテルをはがした先に見えてくる
 貧困と性風俗のリアルな深層を可視化したいと思います。

 その上で、社会的理解が得られにくい性風俗の世界の中で、さらに見えにくくなっている
 女性の貧困の問題を適切に理解・解決していくために、性風俗業界に関わる人たち、
 及び社会福祉に関わる人たちがやるべきことは何かを考えていきます。




 お招きしたゲストの紹介

◆鈴木晶子(すずき・あきこ)
さん

 若年生活困窮者の支援をしている臨床心理士。

 心理的なケアやソーシャルワーク、就労支援、
 地域コーディネートを主とした寄り添い型支援を行う。

 現在、生活困窮者を支援する
 一般社団法人インクルージョンネットかながわ代表理事。

 貧困世帯の高校生を支援する NPO 法人パノラマ理事。
 一般社団法人生活困窮者自立支援全国ネットワーク事務局。

 東京大学大学院教育学研究科臨床心理学コース博士課程単位取得退学。趣味は旅と写真、料理とお酒。

【出演メディア】
 ・NHKスペシャル 2014年12月28日放送「子どもの未来を救え 貧困の連鎖を断ち切るために」
 ・NHKクローズアップ現代 2014年1月27日放送 「あしたが見えない 深刻化する”若年女性”の貧困」他多数。

 URL: http://akikosuzuki.net/ Twitter: @akikosuzuki0924


★鈴木さんにお話頂いたテーマ:「女性の貧困は、なぜ見えにくいのか」

<現状解説@>若年女性が貧困に陥る背景

 ●家庭問題、高校中退、学費と奨学金、非正規雇用、ハウジングプア、シングルマザーの時間的貧困
 ●問題の複合化(メンタルヘルス・障害・病気・虐待・セクシュアルマイノリティ・外国籍)

<現状解説A>女性の貧困が見えにくい理由

 ●社会的孤立、貧困とジェンダー、女性間の就労格差、支援現場の男女比率、抱えている問題の男女差

<支援の取組みの現在>行政やNPOの取り組み、生活困窮者自立支援法の施行と課題

 ●貧困の連鎖を止める「最後の防波堤」とは?(高校内カフェにみる居場所づくり)
 ●中間的就労(バイターン)の可能性と課題
 ●就労支援に偏った政策の是非(低所得・子育て世帯への住宅施策、現金給付の必要性)



◆鶯谷デッドボール代表 
さん

 株式会社U.D.B代表取締役。鶯谷デッドボール創業者。

 2009年、東京鶯谷にて「レベルの低さ日本一」を謳い文句にした
 性風俗店『鶯谷デッドボール』を開業。

 通常の性風俗店では不採用になる女性を集めた「地雷専門店」として
 メディアの話題をさらい、現在は鶯谷・西川口・池袋・新橋の四店舗を展開。

 2014年末、同店で働く貧困女性を追ったドキュメンタリー
 「刹那を生きる女たち 最後のセーフティーネット」が、第23回FNSドキュメンタリー大賞を受賞。

 共著に『なぜ「地雷専門店」は成功したのか? 業界未経験の経営者が超人気風俗店を作り上げるまで』
 (2014年・東邦出版)がある。

 URL: http://www.deadball.biz Twitter: @udbsoukantoku

 


★デッドボール代表にお話頂いたテーマ:「地雷専門店の現場から考える女性の貧困」

<地雷嬢のリアル>どのような女性が、どのような動機・経路で入店し、どのように働いているのか

 ●過去の学歴・職歴・風俗歴、服用している薬、一日の平均客数、入店後の継続率など
 ●歯が無い理由、肥満の背景、彼女たちが「彼氏」と呼んでいる男の実態、朝起きられない理由

<課題と困難>彼女たちは、どのような課題や困難を抱えているのか。その背景に何があるのか。

 ●メンタルヘルス、コミュニケーションの困難、意欲の格差、投資・貯蓄観念の欠如
 ●男性客の本番要求との戦い、待機部屋でのトラブル、日払い依存からの脱却、薬物と性病検査

<地雷からの卒業>他店で稼げない彼女たちが稼げるようになるためのサポートとは

 ●女性ケアスタッフの存在、専属ヘアメイクによる「女子力」向上支援
 ●指名獲得のためのモチベーションを上げる仕組み、男性客との恋愛の是非・・・など



 当日の開催風景

 
13:00 開場
 13:10 開始〜諸注意

【開始の挨拶】13:15〜13:20(5分) 一般社団法人ホワイトハンズ代表理事 坂爪真吾

第一部 女性の貧困は、なぜ見えにくいのか

【ゲスト講演】鈴木晶子さん 13:20〜14:20 (60分)

  

第二部 地雷専門店の現場から考える女性の貧困

【ゲスト講演】鶯谷デッドボール 代表 × 主宰・司会 14:30〜15:10(40分)

  

第三部 対談と会場との質疑応答 

【対談】15:10〜15:50(40分) ゲストお二人の対談

  

  

【会場との質疑応答】16:00〜16:40(40分)

  

  

 デッドボールの待機部屋で行った、在籍女性のための無料生活法律相談会
 『風テラス』の担当弁護士・社会福祉士の方々にもご登壇頂きました。
 
 終了 16:45

 

 懇親会 17:30〜19:00(会場2階のカフェテリア)


*【messyに、今回のサミットの記事が掲載されました】
  いま改めて問う「性風俗はセーフティネットか?」ー福祉と風俗店経営それぞれの見地から


 参加者の感想(一部)


















































セックスワーク・サミット2015「女性の貧困と性風俗」、約100名の参加者+メディア取材多数という超満員の中、盛況のうちに終了いたしました。ゲストの鈴木晶子さん、デッドボール代表、弁護士の浦崎さん・徳田さん、社会福祉士の及川さん、司会の赤谷まりえさん、ありがとうございました!

「複雑な多面体である性風俗の世界を、単純化せずに多面体のまま語る」というスタンスで、生活困窮者支援の現場、司法とソーシャルワーク、そして性産業の現場の論理まで、様々な角度から様々な立場の方にお話頂くという展開のサミットでした。

消化不良で巨大なモヤモヤに襲われた方、逆にバラバラだったパズルのピースがカチッと当てはまったような爽快感を感じた方など、感想も様々でしたが、主宰としては、風俗と福祉が連携していく上での課題と希望、両者を炙り出せた非常に有意義な回になったと思います。参加してくださった皆様、ありがとうございました。

今回のサミットの講演・対談・質疑応答の内容、まとめるとそれだけで一冊の本になりそうな分量ですが、来年頭に発行予定の「セックスワークジャーナル・ジャパンVol.003」に収録予定です。

また、同じく来年1月にちくま新書から刊行予定の新刊『風俗福祉論(仮)』にも「風テラス」誕生から初回実践までのドキュメンタリーを書きましたので、こちらも合わせてご覧頂けると幸いです。


 
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