TOP > 2015 東京五輪と歌舞伎町、そして性風俗の未来


 <セックスワーク・サミット2015> 

 
テーマ:東京五輪と歌舞伎町、そして性風俗の未来 〜新世代が解く!ニッポンの風俗のジレンマ〜



 

●開催日時 
2015年7月18日(土) 10時30分〜17時00分

●会場・・・国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟 4階 401号室

 〒151-0052 東京都渋谷区代々木神園町3-1 ⇒ 会場までの地図はこちら

●ゲスト・・・寺谷公一さん(ジャーナリスト)、開沼博さん(社会学者)、角間惇一郎さん(一般社団法人Grow As People 代表理事)

●司会・主宰・・・赤谷まりえ(編集ライター)、坂爪真吾(一般社団法人ホワイトハンズ代表理事)



 今回のサミットの開催趣旨


 
1.来るべき2020年の東京五輪によって、歌舞伎町、そして性風俗の世界に起こりうる課題を可視化し、

  その解決を阻むジレンマをあぶりだす
 
 2.そのジレンマに立ち向かっていくために、私たちが共有すべき基本哲学を確立する



 東京五輪の開催を5年後に控え、新宿・歌舞伎町をはじめとする都内の繁華街、そして性風俗業界では、
 五輪が業界に与える影響について、様々な憶測や意見が飛び交っています。

 確かに、これまでの歴史を紐解けば、繁華街や性風俗の世界は、五輪や万博などの国際的なイベントの影響を強く受けてきました。

 1972年の札幌五輪によって、札幌の繁華街・すすきのが発展したという事例もあれば、
 1990年の大阪花博によって、大阪府内のソープランドが全て廃業に追い込まれるという事例もありました。

 今回の2020年の東京五輪でも、「浄化の名の下に、歌舞伎町や吉原に対して何らかの規制や摘発の強化が行われるのでは」と考える人もいれば、
 「都知事が変わらない限り、目新しいことは特に何も起こらないだろう」という意見の人もいます。
 一方、外国人観光客向けに、業界はサービス対応を整えるべきだ、と主張する人もいます。

 どのような変化が起こるにせよ、今回の東京五輪は、公の場で性風俗の世界に存在する課題を議論することができる、絶好の機会ではないでしょうか。

 横のつながりが乏しいと言われている性風俗業界においても、「五輪に伴う労働・経営環境の変化」は、
 経営者・従業員・女性・広告代理店・求人媒体といった立場を問わず、共通の関心事項になりえます。

 そこで、今回のサミットでは、

 1.東京五輪の開催によって、性風俗の世界に起こり得るであろう課題
 2.これまでも存在していたのだが、東京五輪の開催決定に伴い、今後一層可視化されやすくなるであろう課題
 3.それらの課題の解決を妨げているジレンマに、どう立ち向かうか

 この3つを議論します。

 第一部では、新宿・歌舞伎町という<ミクロ>の視点、第二部では性風俗業界全体という<マクロ>の視点に立って、
 それぞれ気鋭のジャーナリスト・社会学者・NPOのゲストをお招きして、議論を行います。

 
来るべき東京五輪に向けて、「分かりにくいグレーな弱者」「分かりにくいグレーな社会問題」の集合体であるこの世界に対して、
 「テンプレート思考」=一方的な決めつけや思い込みの罠に陥らず、どのような姿勢で向き合っていけば良いか?

 今回のサミットの議論を通して、性風俗の世界に存在するジレンマの可視化を行い、
 それらのジレンマに立ち向かうために、私たちが共有すべき基本哲学を確立することを目指します。



 お招きしたゲストの紹介

◆寺谷公一(てらたに・こういち)
さん

 

 1965年東京都新宿区生まれ。思想家、ジャーナリスト。
 映像、PR/Web制作会社Hermes.inc代表取締役。歌舞伎町コンシェルジュ委員会運営事務局。

 世界で一番歌舞伎町の『今』と『明日』を知るフリージャーナリストとして、歌舞伎町のまちづくりをウォッチ。
 歌舞伎町の「光」側発信の「核」として、ブログ、執筆、インタビュー、WEB戦略などを担う。

 URL:歌舞伎町るねっさんすBlog Twitter: @TerataniKouichi



<歌舞伎町のまちづくりを担う立場から、寺谷さんにお話頂く予定の論点>

 ◆【歌舞伎町の歴史】誕生から現在までの歴史(成り立ち、現在までの街の変遷)
  ・戦後間もないころ、鈴木喜兵衛氏が夢見た「道義的繁華街」とは
  ・傾(かぶ)く街のDNAとは・・・健全な文化と不健全な性風俗産業(売春街)との拮抗
  ・1985年の風営法改正の影響(深夜営業の規制による経済構造の破壊)、1998年の風営法改正の影響(デリヘル、キャバクラ、ホストの大増殖)

 ◆【歌舞伎町の現在】いまどのような状況に置かれているのか
  ・歌舞伎町の経済構造(内需中心の循環経済の仕組み)、中心街区の再開発に伴う暴力団排除と観光地化の功罪
  ・東京五輪に向けた、店舗型性風俗の外国人対応の整備、宣伝方法

 ◆【東京五輪と歌舞伎町のジレンマ】
  1.ぼったくりのジレンマ(ぼったくる側の論理、背景にある世代間の経済格差問題)
   ⇒海外に悪評が広まってしまうリスクをどう防ぐか
  2.店舗型性風俗のジレンマ
   ⇒生の問題(コンドームを着けない方が逆に安全?)、スカウト依存(スカウトがいなければ求人は困難?スカウトだけが女性を守ってくれる?)
  3.性風俗浄化作戦のジレンマ(対世間向けのアリバイ作りなのか、本気の浄化なのか)
   ⇒背景にある政治的・経済的理由、70年代につくられたインフラの老朽化・改築問題、集娼政策と散娼政策の波
  4.観光地化のジレンマ(可視化による安全の確保と、不可視化による魅力の確保の対立)
   ⇒アクセル(来街者や観光客の要望に応える)とブレーキ(遵法と自主規制)のバランス

 ◆【歌舞伎町の未来】これからどのような方向に向かっていくべきなのか
  ・自由と安全、カオスと秩序の共存は可能か?どのような着地点を目指しているのか(法改正・条例の制定・特区の構想も含め)
  ・マイノリティ(LGBT・外国籍の人)が生きやすい街になるためには



◆開沼博(かいぬま・ひろし)さん

 

 1984年福島県いわき市生まれ。東京大学文学部卒。同大学院学際情報学府博士課程在籍。専攻は社会学。
 現在、福島大学うつくしまふくしま未来支援センター特任研究員。

 著書に『「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか』(青土社)、『フクシマの正義 「日本の変わらなさ」との闘い』(幻冬舎)、
 『漂白される社会』(ダイヤモンド社)、『はじめての福島学』(イースト・プレス)など。

 URL: http://kainumahiroshi.net Twitter: @kainumahiroshi

         


<社会学者としての立場から、開沼さんにお話頂く予定の論点>

 ◆【五輪で「漂白」される「色事と色街」】不可視化された猥雑さと「現代の貧困」

 ◆【社会的包摂の裏と表】インフォーマルなセーフティネットとしての性風俗のこれから

 ◆【社会的弱者とは誰か】メディアに登場する弱者/登場しない弱者、許される弱者/許されない弱者

 ◆【代理論争を超えて】「純粋な弱者」を想定しながらの代理論争、「正義の味方ごっこ」はなぜ不毛か?

 ◆【総括】「分かりにくいグレーな弱者」「分かりにくいグレーな社会問題」とどう向き合っていくか


◆角間惇一郎(かくま・じゅんいちろう)
さん 

 

 1983年新潟県生まれ。一般社団法人GrowAsPeople代表理事。
 夜の世界に関わる女性のセカンドキャリアに関わる課題をデザイン的に解決する試みを行っている。

 URL: http://growaspeople.org Twitter: @kakumaro

 
*参考資料ReLifeインタビュー「どんな状況からでも次に行ける、そんな社会に」


<夜の世界のNPOとしての立場から、角間さんにお話頂く予定の論点>

 ◆夜の世界とデザインの関係

 ◆フェミニズムや旧来のセックスワーク論との距離感、性との向き合い方

 ◆相談窓口設置型事業からの脱却と、言論活動ではないプロダクトの提供

 ◆当事者原理主義・経験至上主義からの卒業

 ◆夜の世界のデータ取得・公表にまつわる偏見助長問題の是非

 ◆組織としてのGAPのDNA=スタッフ&NPO目線からの問題把握の重要性、理事・鈴木涼美さんの立ち位置など



 当日の開催風景

 10:00 開場

 10:30 開始〜諸注意

 【基調講演】10:35〜10:50(15分)

 一般社団法人ホワイトハンズ代表理事 坂爪真吾

 


 第一部 東京五輪と歌舞伎町の未来

 【講演】東京五輪と歌舞伎町の未来(ジャーナリスト・寺谷公一)  10:50〜11:40(50分)

  

 【質疑応答】 11:50〜12:20(30分)

  


 第二部 東京五輪と性風俗の未来

 【活動報告】13:20〜13:50(30分)

 Grow As Peopleの目指す場所(一般社団法人Grow As People代表理事 角間惇一郎)

  


 【対談】14:00〜14:50(50分)

 新世代が解く!ニッポンの風俗のジレンマ 〜「漂白」と「テンプレート思考」に抗うために〜 開沼博(社会学者)×角間惇一郎

  

  


 【ディスカッション】15:00〜15:40(40分)

 司会・主宰を交えて、ゲストのお三方でディスカッション

  

  

 【質疑応答】15:50〜16:30(40分)

  

  

 終了 16:50

 

 懇親会 17:30〜19:00


 参加者の感想
































「東京五輪と歌舞伎町、そして性風俗の未来」というテーマで丸一日お送りした今回のサミット、盛況のうちに終了いたしました。

ゲストお三方の発表や対談がとてつもない情報量で、モヤモヤ&消化不良になられた方もおられるかもしれませんが、

今回のサミットの内容は、来年発行予定の「セックスワークジャーナル・ジャパンVol.003」に収録予定なので、お楽しみに!


東京五輪を契機に、性風俗の世界に関わる人たちが居心地よく働ける&きちんと利益や価値を得られる仕組みを

これからも引き続き考えていきたいと思います。

ご参加くださった皆様、ゲストの方々、ありがとうございました!


 ⇒セックスワーク・サミット TOPに戻る

 Copyright 2008-2015 (C) 一般社団法人ホワイトハンズ  All right reserved.