TOP > 2015@渋谷 <疑似恋愛>解体新書


 <セックスワーク・サミット2015@渋谷>

 
テーマ:<疑似恋愛>解体新書 〜止まらない疑似恋愛、埋まらない心の穴〜



 

●開催日時 
2015年3月22日(日) 13時30分〜21時30分 

●会場・・・国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟 4階 405号室

 〒151-0052 東京都渋谷区代々木神園町3-1 ⇒ 会場までの地図はこちら

●ゲスト・・・二村ヒトシさん(AV監督)

●司会・主宰・・・赤谷まりえ(編集ライター)、坂爪真吾(一般社団法人ホワイトハンズ代表理事)


 ⇒本編開始前に、スピンオフ企画「サンキュー摘発問題から考える、性風俗業界の現状と課題」を行いました。


 今回のサミットの開催趣旨


 
性労働の世界における疑似恋愛、その魅力と魔力、問題構造を徹底分析!

 <主な論点>
 1.【疑似恋愛の社会的側面】AVや性風俗の現場における疑似恋愛の扱われ方・消費のされ方
 2.【疑似恋愛の心理的側面】疑似恋愛を売り買いする男女と、彼・彼女の「心の穴」との関係
 3.【疑似恋愛との付き合い方】疑似恋愛の売り方・買い方で悩む男女&社会への処方箋



 性風俗の世界では、男性客は、利用するサービスや店舗、業種や業態を選ぶ際、

 「恋人気分が味わえるかどうか」というポイントを一つの基準にする。


 多くの男性客が、ベテランの玄人ではなく新人の素人を選ぶ背景、ゴム有ではなくゴム無し(生)のサービスを選ぶ背景には、

 「恋人気分を味わいたい」=女性との疑似恋愛をしたい、という欲求がある。

 週五勤務で毎晩多くの男性客と接している女性よりも、月一のレア出勤で滅多に予約を取れない女性の方が、恋人気分を味わえる。

 ラブホテルの前ではなく、街頭での待ち合わせの方が、恋人気分を味わえる。

 擦れている日本人風俗嬢よりも、情熱的に尽くしてくれる韓国人風俗嬢の方が、恋人気分を味わえる。

 多くの男性客にとって、性風俗は瞬間恋愛、疑似恋愛を楽しむ場になっている。


 性風俗のみならず、個人間での売買春でも、金銭のやり取りに伴う罪悪感や虚しさをごまかす目的で

 「出会い」「恋愛」「恋人探し」というレトリックが多用されている。性産業と疑似恋愛の問題は、切っても切り離せない。


 にもかかわらず、セックスワークの問題を論じる際、この「疑似恋愛」というテーマは、意外にも表立って議論されることが無かった。

 性風俗の世界には、疑似恋愛を売り買いするがゆえに生じる構造問題がある。

 そして、そうした構造問題が、働く当事者の権利や健康の保護、ひいてはセックスワークの社会化にとって妨げになっている場合もある。

 さらに、疑似恋愛を売りたい女、買いたい男の心理的背景には、性風俗の世界の範疇を超えた、多くの社会問題が隠されている。


 今回のサミットでは、「<疑似恋愛>解体新書」と題して、性労働の場における疑似恋愛の問題を徹底分析してみたい。

 疑似恋愛の魅力と魔力、そして奈落をあぶりだすことで、そこから男女が幸せに疑似恋愛を享受するための処方箋、

 及びセックスワークの社会化につながる処方箋を導き出してみたい。



 お招きしたゲストの紹介

◆二村ヒトシ(にむら・ひとし)さん

 

 アダルトビデオ監督。1964年六本木生まれ。慶應義塾幼稚舎卒で慶応大学文学部中退。

 Dogmaからリリースした人気シリーズ作で画期的なエロ演出を数多く創案。
 現在はMotheRs(痴女専門)・美少年出版社(女装っ子専門)・レズれ!(女性×女性専門)・欲望解放(本人のセックス専門)の
 4つのレーベルを主宰するほか、ソフトオンデマンド、ムーディーズ等からも監督作品を発売。

 著書:『すべてはモテるためである』『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』(共にイースト・プレス)
    『淑女のはらわた 二村ヒトシ恋愛対談集』(洋泉社)

       


 当日の開催風景

 13時00分 開場

 13時30分 スピンオフ企画 「サンキュー摘発問題から考える、性風俗業界の現状と課題」(90分)

 16時00分 開始〜挨拶 一般社団法人ホワイトハンズ代表理事・坂爪真吾

  

 ゲストの自己紹介

◆ゲストと司会&主宰の対談(16時10分〜18時00分 50分×2コマ・途中休憩10分)


 第一部 疑似恋愛の社会学(30分)

 <商品としての疑似恋愛>

 ・性風俗業界の「三大宗教(素人、生、本番)」の背後には、男性客の疑似恋愛欲求がある
 ・性労働の現場では、疑似恋愛がどのように利用され、商品化され、消費されているのか?
 ・商品化・記号化されている疑似恋愛と、実際の恋愛との相違点・共通点は?・・・etc

 <社会問題としての疑似恋愛>

 ・疑似恋愛を売り買いするがゆえに生じる構造問題・・・衛生面でのリスク(「恋人気分」の御旗の下、生本番や即尺が正当化&常態化)、
  ストーカー誘発、サービスの低下(技術<性格)、脱法行為の隠れ蓑等

  

 第二部 疑似恋愛と「心の穴」(70分)

1.疑似恋愛を買う男性の「心の穴」

 ・男性は何を求めて疑似恋愛を買うのか。買った後、どんな気持ちになるのか?
  (自己受容との関係、インチキ自己肯定、女性嫌悪や憎悪、主体性の無さ、支配欲やナルシズムなど)
 ・疑似恋愛を買うことで「心の穴」をふさごうとすることの問題点とリスク
 ・自己受容できていない男性が求める疑似恋愛と、自己受容できている男性が求める疑似恋愛の違いは?
 ・疑似恋愛を買う独身男性の「心の穴」と、既婚男性の「心の穴」の違いとは?
 ・男性が疑似恋愛を健全に楽しむためには、どのような前提や条件が必要なのか?・・・etc

  

2.疑似恋愛を売る女性の「心の穴」

 ・「ポジティブなヤリマン」にとっての疑似恋愛と「ネガティヴなヤリマン」にとっての疑似恋愛の差
 ・疑似恋愛を売る時に、女性は何を考えているのか?売った後、どんな気持ちになるのか?
 ・疑似恋愛の雰囲気を高めるテクニック(男性の「心の穴」に触る技術or穴を拡げる技術)とは?
 ・疑似恋愛を売ることで、売り手側の女性に生じる心理的な問題点(副作用や後遺症)
 ・疑似恋愛を通して、お互いの「心の穴」を肯定・受容しあうことは可能か?・・・etc

3.疑似恋愛と正しく付き合うために

 ・【学び場としての疑似恋愛産業】疑似恋愛を通して、自分の「心の穴」のかたちを知るために
 ・【疑似恋愛と地雷】地雷を踏む女、地雷になる男(疑似恋愛のこじれで発生する修羅場の事例)
 ・【文化としての疑似恋愛へ】「心の穴」を埋めるための疑似恋愛、相手を「使う」だけの疑似恋愛から卒業し、
   疑似恋愛を「消費」するだけでなく「文化」として成り立たせるためには?・・・etc

  


 夕食休憩(18時00分〜19時00分)

◆第3部:ゲストと会場との質疑応答(50分:19時00分〜20時00分)

 終了(20時10分)

 

 終了後、ゲストのお二方&司会・主宰で記念撮影!

 サイン会&懇親会(20時20分〜21時30分)



 参加者の感想


































 お昼から夜までの長丁場でしたが、大変充実したサミットになりました。

 激安風俗店の問題と疑似恋愛の問題を考える上で、多くの知識と情報、ヒントを得ることができたのではと思います。

 全国各地から参加してくださった皆様、ゲストの大崎さん、二村さん、ありがとうございました!


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