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 <セックスワーク・サミット2014@大阪>

 
テーマ:外国人風俗嬢原論
 
〜彼女たちはどこから来たのか・彼女たちはどこにいるのか・彼女たちはどこへ行くのか〜




  


●開催日時 
2014年11月30日(日) 13時30分〜17時00分

●会場・・・大阪研修センター 会議室B(阪急十三駅より徒歩5分)

 大阪市淀川区十三本町1-12-15 ドルチェヴィータファースト3F ⇒ 会場までの地図はこちら

●ゲスト・・・青山薫さん(神戸大学教授)、要友紀子さん(SWASH)

●司会・主宰・・・赤谷まりえ(編集ライター)、坂爪真吾(一般社団法人ホワイトハンズ代表理事)



 今回のサミットの開催趣旨


 性風俗産業で働く外国人女性の出自(どこから来たのか)、彼女たちがこの社会で置かれている現状(どこにいるのか)を知り、

 彼女たちの行く末(どこへ行くのか)について
考えることを通して、今現在の性風俗の世界が抱える問題点と構造を明らかにする




現代日本の性風俗産業を語る上で、外すことのできない存在であるにもかかわらず、

公の場で語られることの極めて少ない存在が、この世界で働く「外国人女性」である。


1980年代の「ジャパゆきさん」(主にアジア諸国から日本の性産業に出稼ぎに来た女性たちにメディアが付けた呼称)から、

2010年代の「韓デリ」(韓国デリヘル)まで、高度経済成長期以降の日本の性風俗産業の中には、

常に彼女たちが、そして、彼女たちを求める男たちがいた。

しかし、彼女たちの存在、そして彼女たちが置かれている社会的状況や抱えている課題が、

議論のテーブルに乗ることはほとんど無い。ただでさえ「見えにくい」性風俗の世界の中で、最も「見えにくくされた」人びとと言えるだろう。


今回のサミットでは、「外国人風俗嬢原論」と題して、この世界で働く彼女たちのリアルに焦点を当てる。

イデオロギーや偏見、憶測や伝聞情報で語る前に、彼女たちの出自(どこから来たのか)、

彼女たちがこの社会で置かれている現状(どこにいるのか)を知り、彼女たちの行く末(どこへ行くのか)について考えておきたい。


そして、外国人風俗嬢を「鏡」に、今現在の性風俗の世界が抱える問題点と構造を明らかにし、

そこから、私たちが目指すセックスワーク3.0の世界を考えていきたい。



 お招きしたゲストの紹介

◆青山薫(あおやま・かおる)さん

 

 社会学者。神戸大学大学院国際文化学研究科教授。

 2013年12月11日にNHK『あさイチ』で放送された『女性の貧困〜追い詰められる母親たち〜』
 (性風俗産業で働くシングルマザーを扱った回)に、ゲストとして出演。

 著書:「セックスワーカー」とは誰か―移住・性労働・人身取引の構造と経験(大月書店、2007年)
 「Thai Migrant Sex Workers: From Modernization to Globalization」(Palgrave Macmillan、2009年)など

     

◆要友紀子(かなめ・ゆきこ)さん

 

 風俗嬢として働く人たちが安全・健康に働けることを目指して活動しているグループ
 SWASH(Sex Work And Sexual Health:スウォッシュ)メンバーとして、1999年から活動。

 主な著作は、『風俗嬢意識調査〜126人の職業意識〜」(水島希との共著・ポット出版、2005年)、
 『売る売らないはワタシが決める』(共著・ポット出版、2000年)、「性を再考する」(共著・青弓社、2003年)など。

   


 当日の開催風景

 13時10分 開場

 13時30分 開始〜挨拶 一般社団法人ホワイトハンズ代表理事・坂爪真吾

 ゲストの自己紹介

◆第1部(60分:13時45分〜14時45分)

 1.青山薫さんの講演(30分)

 2.要友紀子さんの講演(30分)


<ゲストの方々にお話し頂いた論点>

  

●外国人風俗嬢の出自(彼女たちはどこから来たのか)

・中国人、韓国人、フィリピン人、タイ人、東欧系、南米系などの区分
・出身国の割合、業種・業態ごとの国籍の違い
・母国での社会的立場(経済状況、職業、家族構成、文化等)
・どのようなルート(合法or非合法)で、どのような目的で日本にやってくるのか(誰のために働くのか)
・どうやって仕事を見つけるのか(いつ・どこで・誰に斡旋してもらうのか)
・「人身取引の被害者」「偽造結婚」というイメージは本当?

●置かれている現状(彼女たちはどこにいるのか)

・性風俗で働く外国人女性の、社会的・法律的立ち位置(合法的な滞在資格を持っているか否か)
・どのような人間関係の中で生活しているのか(配偶者、仲介業者、日本人の友人・知人、同郷の友人・知人など)
・実際の収入・支出の内訳
・日本で働くメリットとは?
・晒されているリスクの内容・種類
【政治的なリスク】外国人差別、ヘイトスピーチ
【法律的なリスク】強制送還(国外退去処分)、入管法、人身取引対策
【衛生面でのリスク】性病、避妊、生(本番)サービスなどの諸問題
【身体面でのリスク】「訴えられないから」と暴力をふるう男性客、通報できないリスク
【精神面でのリスク】異国の地で性労働をしていることへの自己評価、スティグマ
・平均就業期間、勤め先の店を変える頻度
・店舗や経営者への評価、意見
・誰が外国人風俗嬢を利用するのか?
・出身国が同じ女性同士の集えるネットワークはあるのか?
・外国人風俗嬢にとって、同郷者(仲介業者含む)は「味方」?それとも「敵」?
・外国人風俗嬢から見た外国人風俗嬢(競争相手?それとも仲間?)
・外国人風俗嬢から見た日本人風俗嬢(競争相手?それとも仲間?)
・【男性客目線】日本人女性には無い、外国人風俗嬢の魅力とは?

  

●行く末(彼女たちはどこへ行くのか)

・彼女たちが仕事をやめる(帰国する)タイミング、やめた後の生活
・そもそも、簡単にやめられるのか?帰国できるのか?
・外国人風俗嬢が国内の風俗産業に与える影響(韓デリの隆盛、価格破壊、衛生面など)
・【国際比較】他国での「外国人セックスワーカー」の扱われ方
・外国人風俗嬢が安全・安心な環境で働けるようになるために必要な社会的・法律的条件は?


 〜10分休憩(〜15時00分)

◆第2部(40分:15時00分〜15時40分)

 ゲストと主宰・司会との対談

  

 〜10分休憩(〜15時50分)

◆第3部:ゲストと会場との質疑応答(40分:15時50分〜16時30分)

  

 終了(16時40分)

 懇親会(17時〜)


●外国人風俗嬢問題に関する参考文献

     


 参加者の感想































 大阪初開催のセックスワーク・サミット、盛況のうちに終了いたしました。

 終了後の懇親会も、24名もの方々にご参加頂き、各席で熱いトーク&意見交換が行われました。


 外国人風俗嬢の世界、あまりにも多様かつ複雑で、見えにくく、分かりにくい領域ですが、

 今回の「外国人風俗嬢原論」のゲストお二人の解説を通して、決して特殊な領域ではなく、

 私たちの生きている日常と地続きであることがご理解いただければ幸いです。

 参加者の皆様、ゲストのお二方、ありがとうございました!

 2015年も、引き続きエッジの効いたテーマでサミットを開催して参りますので、来年もよろしくお願いいたします。


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