TOP > 2013@歌舞伎町・壱


 <セックスワーク・サミット2013@歌舞伎町・壱>

 
テーマ:『セックスワークで食う』 〜「裸になるだけでは、もう食えない時代」を、サバイバルするための方法〜


 



●開催日時 
2013年7月28日(日) 13時30分〜16時50分

●会場・・・東京都新宿区歌舞伎町

●ゲスト・・・中村淳彦さん(『名前のない女たち』『職業としてのAV女優』著者)、要友紀子さん(SWASH代表)


 今回のサミットのテーマ・開催趣旨

 ★テーマ1:セックスワークが「食えない」仕事になっている現状と、その社会的背景を分析する

 ★テーマ2:その現状と分析を踏まえた上で、これからの時代に、セックスワークで「食う」ために、必要な条件を考える


2012年11月の歌舞伎町サミットでは、「風俗嬢の社会復帰支援」をテーマに扱い、各方面で、多くの反響を得ることができた。

今回は、「社会復帰」とは、コインの裏表にあるテーマ「セックスワークで食う」
=セックスワークを職業(専業もしくは副業)として、中長期に生計を立てていく方法を考えたい。

長引くデフレ不況の中、セックスワークの世界は、「超」が付くほどの氷河期に突入している。

女性の裸の価値と客単価は低下の一途をたどり、かつて「短期間で高収入を稼ぐための、手っ取り早い手段」であったAVや性風俗が、
大多数の女性にとって、時給に換算すれば、普通の仕事やアルバイトと同程度、あるいは、それ以下の収入しか得られないものになっている。

業種や業態によっては、女性の供給過剰で、「そもそも、働くことすらできない(仕事自体が無かったり、面接で落とされる)」ケースもある。

しかし、業界自体が、こういった「裸になるだけでは、もう食えない」時代の流れに対応できておらず、
商品・店舗・女性の供給過剰の中、相変わらずの粗製乱造モデル(AV)、広告依存型の不安定な集客モデル(デリヘル)、
そして、女性の短期使い捨てモデル(性産業全体)に依存している。どこを眺めても、将来のビジョンは、全く見えないままだ。


ただ、こういった「裸になるだけでは、もう食えない」時代の流れは、
本サミットのテーマである「セックスワークの社会化」の観点から見れば、プラスの面もある。

「裸になるだけでは、もう食えない」ということは、セックスワークを、とにかく裸になりさえすればいい「性職」ではない、
一定の資質と予備知識、就業前後の研修や努力が必要とされる「正職」として考えなければ、
稼ぐどころか、そもそも働き続けること、最低限度の生活費を稼ぐことすら難しい、ということを意味している。


つまり、「正職」として働き続けるために必要な情報を、公の場で、広く共有・公開することが、
セックスワークの世界における不幸を減らすための、一つの処方箋になるはずだ。

セックスワークの世界で「食う」=生活費や学費、家族の養育費を稼ごうと考える人は、
終わりの見えない不況の中で、今後も、幅広い世代で、増加の一途をたどるだろう。

今必要なのは、セックスワークの世界で「食う」ことを望んでいる人に対して、
「働くべきか否か」という倫理的な議論や、教条主義的な説教をすることではなく、
「そもそも、食えるか否か」「食えるのは、どのような人なのか」「食えるようになるためには、何をするべきか」
「何をしてはいけないのか」に関する、正しい情報を提供・共有することであろう。

今回のサミットでは、「セックスワークで食う」という問題に造詣の深い著者の方、当事者支援団体の方をゲストとしてお招きし、
「どうすれば、セックスワークで多額の借金を返せるか」「短期間で大金を稼げるか」といった旧来型の発想ではなく、
「どうすれば、一般の女性が、できるだけ、身体的・精神的・社会的な負荷を負わずに、中長期にわたって、
安全かつ健全な形で、現実的な額の収入(もしくは副収入)を、確実に得ることができるか」
という、
地に足の着いた発想に基づいて、「裸になるだけでは、もう食えない」時代のサバイバル術を、具体的に考えていく。

そして、そこから、私たちが進むべき「セックスワーク3.0」の世界のあるべき姿を、導き出したい。


 サミットの論点


1. 個人が、セックスワークで「食う」ために、必要な条件とは? ⇒「就活」ならぬ「風活(セックスワークへの就職活動)」指南

 ●【事前準備】事前に必要な準備、知っておくべき情報・法律知識、避けるべき落とし穴
 ●【自己分析】業種・業態の現実を学び、自分に向く業態、向かない業態を知る
 ●【職場選択】目的にあった業態・業種・店舗を選ぶ際の注意点、チェック項目、リスク対策

 ●【勤務開始後】衛生管理、性病予防、メンタルガード、職場での人間関係、サービス技術の磨き方
 ●【売上の上げ方】常連客の作り方、リピーター維持のコツ、指名・売上不振時の打開策
 ●【トラブルシューティング】ストレス対策、浪費予防、ストーカー問題、個人情報、ネット炎上対策

 ●【辞め方】辞めるタイミングの測り方、理想的な勤務期間、周りに迷惑をかけない正しい辞め方
 ●【再就職】この世界に出戻ってくる際の注意点

2. セックスワークを「中長期・安定的に、きちんと食える仕事」にするために、必要な社会的条件とは?

 ●法律の問題(風営法、売春防止法の問題)
 ●業界の構造問題(店舗過剰、モラルハザード、市場規模の縮小、価格競争による安売り合戦など)
 ●社会意識の問題(セックスワークへの差別意識、タブー視、情報の偏りなど)
 ●男性客の問題(素人信仰、生本番信仰の問題、身分証明書の事前確認の不徹底など)
 ●経営者・オーナーの問題(裏社会の問題、外国人経営者、匿名営業の問題など)


*注:今回のサミットでは、対象を「一般の女性」(生育歴・容姿共に、平均的な女性)に絞って議論する。
 そもそもセックスワークの世界では働けない(働くべきではない)女性=精神疾患、多重債務、性的虐待経験者は、議論の対象から外す。
 また、単体AV女優レベル、ソープや高級デリヘルでNo.1をとれるレベルの恵まれた容姿・才能を持った女性も、議論の対象から外す。


 お招きしたゲストの紹介

 

 
中村淳彦(なかむら・あつひこ)さん

 1972年東京都生まれ。専修大学経済学部卒業後、フリーライターとなる。
 企画AV女優たちの衝撃的な生と性を記録した著書『名前のない女たち』シリーズは代表作となり、映画化もされた。
 高齢者デイサービスセンターを運営しながら、ノンフィクション、ルポルタージュを執筆。
 近著は、ベストセラーとなった『職業としてのAV女優』(幻冬舎新書・2012年)、『デフレ化するセックス』(宝島社新書・2012年)。

          

     



 

 
SWASH 要友紀子(かなめ・ゆきこ)さん

 1976年生まれ。風俗嬢として働く人たちが安全・健康に働けることを目指して活動しているグループ
 SWASH(Sex Work And Sexual Health:スウォッシュ)メンバーとして、1999年から活動。
 主な著作は、『風俗嬢意識調査〜126人の職業意識〜」(水島希との共著・ポット出版、2005年)、
 『売る売らないはワタシが決める』(共著・ポット出版、2000年)、「性を再考する」(共著・青弓社、2003年)など。

  


 当日の開催風景

 13時15分 開場

  

 今回も、歌舞伎町の会場は満員御礼です!

 ワーカー当事者、風俗嬢講師、ライター、経営者、研究者、学生、TV・新聞・ウェブメディア関係者など、
 幅広い年齢・職種の方々にご参加頂きました。

 受付で配布されていたチラシ・グッズの中では、驚愕のギミック&情報満載のSWASHボールペンが人気でした。


 13時30分 開始〜挨拶・・・一般社団法人ホワイトハンズ代表理事・坂爪真吾(約5分間)

 

◆第1部:ゲストの基調講演 〜セックスワークで「食う」ために必要なこと〜

 第1部では、基調講演として、ゲストのお二人に、サミットの論点について、お話をして頂きました。

 1.中村淳彦さんの講演(約20分:13時40分〜14時00分)

 

 「セックスワークで食う」というテーマに対して、

 新書「デフレ化するセックス」にて紹介されていた、「各種性風俗・採用難易度」の偏差値表、

 個人売春の相場や、売春市場における世代間格差などについて、お話し頂きました。

  

 風俗市場における各業種の推定月収、介護業界との関わり、男性側の問題=中年童貞問題などについても、

 現場のリアルな情報と、論点を提示してくださいました。

 


 2.要友紀子さんの講演(約20分:14時00分〜14時20分)

 

 SWASH代表の要友紀子さんからは、セックスワーカーが食いっぱぐれないための

 「風俗活性化のための私案」をお話し頂きました。

 

 「セックスワーカー間の情報格差・収入格差を縮めるための仕掛けづくり」

 「一般企業で行われていることを、風俗の世界にも取り入れていくこと」という視点を軸として、

 面接時の注意点、顧客管理データベースの構築、ネットの活用法、働きかたのアドバイス、外国人観光客の集客、男性従業員の質の向上、

 面接で落ちた女性へのフォロー、必ず働ける店のリスト化など、ワーカー視点・経営者視点・社会的な視点から、

 様々な提言をして頂きました。

 

 ⇒詳細はこちら シノドス「風俗の安全化と活性化のための私案/SWASH要友紀子」


 〜10分休憩(〜14時30分)

◆第2部:「食う」ための、ケーススタディ分析(約50分:14時30分〜15時20分)

 

 第2部では、女性がセックスワークの世界で「食う」ことを真剣に考える状況=典型的な仮想事例を、5つ用意しました。

 それぞれのケーススタディの主人公が、セックスワークで「食う」という目的を達成するために、
 何をするべきか(もしくは、何をしてはいけないか)を、ゲストの方々に答えて頂きました。

 
 ●主人公・Aさん・・・入学後、半年で親からの仕送りが止まってしまった18歳の私立大学生

 <若さ:○ 体力:○ 学力:○ メンタル:△ 時間的余裕:△ 社会経験:× これまでの性体験人数:0人>

 地方の高校を卒業後、資格を取るために、
 首都圏の医療福祉系の私立大学に入学したものの、
 不況で、親からの仕送りが滞り、毎月の生活費と学費の支払いに困る状況に。

 どんなにバイトを頑張っても、毎月10〜20万円は足りなくなる計算。
 ネットの高収入求人サイトを見て、半信半疑ながらも、
 セックスワークの世界で、どうにかお金を稼ぐことを決意するが・・・。


【論点】・・・学生が、セックスワークで学費と生活費を稼ぐための方法を考える

 今も昔も、「大学・専門学校の学費を稼ぐ」ために、セックスワークの世界に参入する女性は、後を絶たない。

 しかし、性体験の少ない(無い)地方出身の女性が、「勇気を出して脱げば、稼げるはず」と勘違いして
 「意を決して」セックスワークの世界に参入するものの、普通のアルバイト以下のお金しか稼げずに、
 単なる「脱ぎ損」で終わってしまう、というケースは少なくない。

 セックスワークでは「食えない」今の時代、学費を稼ぐために必要な条件は、恵まれた容姿なのか?それとも、メンタルの強さなのか?
 そもそも、セックスワークで、在学中の学費・生活費を稼ぐことは、現実的に、どこまで可能なのか?

 世間に溢れる「学生の貧困」論の中で、決して語られることの無い論点を、論理的・客観的に考えます。
 「働こうかどうか迷っている」という女子学生の方は、必聴。

<このケーススタディを通して考える論点>

・通学や試験勉強といった時間的制約のある学生が選ぶべき業態は?若さと体力を活かせる業種は?
・学生がセックスワークの世界で働く際に、注意するべき点は?
・求人広告に溢れる「日給3万5千円以上」「入店祝い金●万円」って、とっても胡散臭いけど、本当なの?
・「初めての仕事が、セックスワーク」になることのデメリット、副作用は?
・セックスワークでの勤務で支払える、毎月の家賃・学費の、現実的な限度額は?
・社会問題としての「学生の貧困とセックスワーク」問題。背景にあるものは?
 (大学進学率の上昇、根拠の無い資格・就職志向と、それを悪用した私大の乱立、キャリア教育の欠如・・・等)・・・etc.


 
 ●主人公・Bさん・・・新卒で正社員として入社した勤務先(ブラック企業)を退職した、24歳の女性

 <若さ:○ 体力:△ 学力:○ メンタル:△ 時間的余裕:○ 社会経験:○ これまでの性体験人数:1人>

 都内の私立大学卒業後、新卒で期待を胸に膨らませて入った一部上場企業が、まさかのブラック企業。

 過酷な就活をくぐり抜けて入社したにも関わらず、入社後も
 さらに過酷なノルマと長時間労働が課され、精神疾患になる同期が続出。

 何とか1年半頑張ったものの、終わりの見えない長時間労働や上司のパワハラに耐えられなくなり、自主退職。

 精神的にも落ち込んでしまい、再就職活動も、なかなかうまくいかない。

 次の就職先が決まるまでの間、貯金を取り崩すだけではまかなえない、
 生活費の不足分(毎月5〜10万程度)の収入を、期間限定のセックスワークで得ようと考えているが・・・。


【論点】・・・失業中の女性が、セックスワークで「食う」ための方法を考える

 大きな社会問題になっている、ブラック企業による「新卒の使い捨て」。
 使い捨てられた20代の女性新卒者にとって、生活維持のための、裏のセーフティネットとして浮上してくるのが、セックスワーク。

 しかし、セックスワークが「食えない」この時代、安易な気持ちで近づいても、逆に「食われるだけ」で終わってしまうだろう。
 セックスワークを、失業時のセーフティネットとして賢く活用するための条件について、考える。

<このケーススタディを通して考える論点>

・20代前半の平均的な容姿の女性が、毎月5〜10万円程度を、確実に稼げる業種・業態は?
・精神的にあまり余裕の無い状態でも、安全に働くことのできる方法は?
・毎月の常連客=リピーターを確実に増やすためのポイントは?
・期間限定で働く際の注意点は?スムーズに辞めるための方法、「辞め時」の測り方は?
・社会問題としての「失業とセックスワーク」問題。
 現実的に、セックスワークは、女性失業者のセーフティネットとして、機能しているのか?・・・etc.


 
 ●主人公・Cさん・・・副収入を得て生活を安定させたい、28歳の非正規雇用の女性

 <若さ:△ 体力:△ 学力:△ メンタル:△ 時間的余裕:△ 社会経験:○ これまでの性体験人数:3人>

 高校卒業以来、10年間、派遣や契約社員の仕事を続けているCさん。

 年収は一向に上がらず、貯金額も少ないため、
 「このままでは、結婚も、出産もできないかも・・・」と、
 将来に対して、漠然とした不安感を覚えている。

 この不安感を減らすべく、30歳になるまでの2年間で、
 本業の空き時間にセックスワークの世界で働いて、将来のために
 200万円(現在の年収1年分)を貯めることを決意するが・・・。


【論点】・・・セックスワークで、将来に備えた貯蓄をするための方法を考える

 不安定な非正規雇用に就いている人であれば、誰もが一度は襲われる「将来の不安」。
 そして、その不安を埋めるための、唯一の現実的な解に見えてしまうのが、いわゆる「高収入ワーク」。

 しかし、セックスワークでは「食えない」この時代、本当に、「高収入ワーク」を選ぶことが、問題解決になるのだろうか?
 「高収入ワーク」の現実を見据えた上で、現実的な額を稼ぐための方法を考える。

<このケーススタディを通して考える論点>

・目標額を稼ぐまでの間、身体的・精神的にそれほど負担をかけず、長期的に続けられる業種は?
・20代後半の平均的な容姿の女性が、副業で、2年間で200万円を稼げる可能性のある業種・業態は?
・20代後半から、この世界に参入する上で、必要な戦略や注意点は?
・個人経営の店舗と、法人経営の店舗、どちらが安全に働ける?求人広告でよく見る「アリバイ会社」の実態は?
・社会問題としての「非正規雇用とセックスワーク」問題。
 現実的に、セックスワークは、非正規雇用の女性の生活費・貯蓄の補完手段として、機能しうるのか?・・・etc.


 
 ●主人公Dさん・・・離婚後、毎月の生活費と子どもの養育費を稼ぎたい、35歳のシングルマザー

 <若さ:× 体力:△ 学力:△ メンタル:△ 時間的余裕:× 社会経験:△ これまでの性体験人数:1人>

 短大卒業後に結婚し、約10年間、専業主婦をしていたが、夫のDVが原因で、33歳で離婚。

 女手一つで、毎月の生活費と子どもの養育費を稼がなければいけないが、
 育児の合間のパートでは足りず、貯金も残り少ない。

 高収入求人情報サイトで見た「年齢不問」「出勤時間自由」「日給3万5千円以上」といった、
 甘い誘い文句に心を惹かれて、セックスワークの世界で働くことを決意するが・・・。


【論点】・・・シングルマザーが、セックスワークで「食う」ための方法を考える

 セックスワークの世界とは、切っても切れない問題が、シングルマザーの問題。
 自分と子どもの生活費を稼ぐために、背に腹は代えられなくなった女性が、「意を決して」セックスワークの世界の扉を叩く。

 しかし、「意を決して」叩いているのは、あなた一人だけではない。
 よくよく周りを見回すと、数えきれないほどの女性が、「意を決して」必死に扉を叩いている。

 そして、その数えきれないほどの女性の中で、「扉の向こう側」に入れるのは、ほんのわずか。
 さらに、「扉の向こう側」で、きちんと「食える」のは、その中でも、ごく一握り。

 その「一握り」になるための方法を、考える。

<このケーススタディを通して考える論点>

・若さを武器にできず、育児の時間的・身体的負荷もかかる、セックスワーク未経験の30代半ばのシングルマザーが、
 この世界で生計を立てる方法は?
・求人広告でよく見かける、シングルマザー向けの「託児所」「マンション寮」の実態は?
・人妻・熟女系風俗の現実的な市場規模は?
・育児をしながら、この世界で中長期的に働いていくための注意点は?
・社会問題としての「シングルマザーとセックスワーク」問題。
 セックスワークの世界の不幸の大部分は、セックスワークであれば「食える」と、シングルマザーに
 勘違いさせてしまうことによって生じているのでは?
・なぜ、業者側は、(虚偽表記だらけの)不毛な求人広告を打ち続けるのか?
 「誰でもある程度売れる」新人の時期だけ働かせて、その時期が過ぎたら使い捨て、というビジネスモデルが背景にあるのでは?
 ・・・etc.


 
 ●主人公Eさん・・・これまでセックスワークの世界で生きてきた、40歳の独身女性

 <若さ:× 体力:× 学力:× メンタル:× 時間的余裕:○ 社会常識:× これまでの性体験人数:多数>

 10代のころから、AVや性風俗、個人売春を転々として生計を立ててきたEさん。
 40歳になってから、ほとんど「買い手」がつかなくなってしまった。

 風俗店の面接では門前払いされ、個人売春の客も、ほとんど取れない。

 この世界から足を洗うことも考えたのだが、セックスワーク以外のスキルや経験、資格は何も持っていないので、
 他にできる仕事は無い。頼れる家族や恋人もいない。

 なんとかして、これからもこの世界で食っていきたい(いかざるを得ない)と考えているのだが・・・。


【論点】・・・食えなくなったセックスワーカーの「その後」を考える

 2012年11月の歌舞伎町サミットでは、夜の世界で働く女性がぶつかる「40歳の壁」が、話題になった。

 これは、40歳前後の年齢になると、セックスワークの世界で「食う」ことが、極めて難しくなる、という意味の言葉である。

 その意味で、これからの時代に、セックスワークで「食う」ことを考える際には、
 この「40歳の壁」を前提にしたキャリアプラン、ビジョンが必要になってくるはずだ。

 必要なことは、「40歳の壁」にぶつかってからあれこれ悩むことではなく、壁にぶつかる前に、
 何らかの対策、卒業後の行き先、第二の就職口探しなどの「出口戦略」を練っておくことだろう。


<このケーススタディを通して考える論点>

・セックスワーカーは、「40歳の壁」を、どう超えていくべきか?そもそも、超えられるのか?
・「誰も買い手がつかなくなる前(=食えなくなる前)」に、やるべきことは?
・「誰も買い手がつかなくなった後(=食えなくなった後)」に、とるべき打開策は?・・・etc.

*注:いずれのケーススタディも、主人公の容姿は、年齢相応の平均的なレベル(中肉中背、胸はB〜Cカップ程度)と仮定します。


 〜10分休憩(〜15時30分)


◆第3部:ゲストと会場との質疑応答・ディスカッション(約60分:15時30分〜16時30分)

 

 第1部・第2部の内容について、参加者の方からゲストの方々に質問・意見が投げかけられました。

 中村さんの発表について、「現状を単純化しすぎでは」との厳しい意見も。

 

 ワーカー当事者の方、経営者の方からの、現場の実情に即した質問も頂きました。

 「女性や店側だけでなく、男性客側の意識や価値観を変える必要があるのでは」という意見も。

 

 途中、社会学者の宮台真司さんが議論に参戦!長時間にわたって高濃度な自説を展開し、参加者の賛否両論を呼びました。

 なかなか司会・主宰が議論の流れを整理できず、荒れた展開に。時間が無くて発言できなかった皆様、誠に申し訳ございませんでした。

 「セックスワークで食う」ための前提や社会条件、男性客側の問題などを巡って、議論がかなり膨らんでしまい、

 セックスワークの問題について、テーマや論点を明確に絞ることの難しさを、改めて感じました。

 本日のサミットで出された論点に関しては、後日改めて整理して、活字(冊子)にまとめる予定です。ご期待ください。


●ゲストの感想〜終了の挨拶〜懇親会

 終了後の懇親会@歌舞伎町には、約30名もの方にご参加頂きました。

 第3部で質疑応答が十分にできなかった分、ゲストの方々を囲んで、延々3時間(!)、大変盛り上がりました。

 参加者間の自己紹介タイム&交流タイムもあり、むしろ、こちらがサミットの本体?と錯覚する位でした。

 次回も、ぜひ懇親会も含めて、最後までお付き合い頂けると幸いです!



 参加者の感想































貴重なご意見・ご感想をお寄せ頂き、ありがとうございました。

頂いたご意見・ご感想を参考にして、次回のサミットの開催に活かして参ります。


 
  ⇒今回のサミットの内容を完全収録しております!ぜひチェックしてください。


 ⇒セックスワーク・サミット TOPに戻る

 Copyright 2008-2014 (C) 一般社団法人ホワイトハンズ  All right reserved.