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 <セックスワーク・サミット2013@渋谷>

 
テーマ:「デリバリーシンデレラ」は、白馬の王子様に出会えるか?




●開催日時 
2013年3月17日(日) 13時30分〜16時00分

●会場:東京都渋谷区  ●ゲスト・・・漫画『デリバリーシンデレラ』作者・NONさん

 


 今回のサミットのテーマ・開催趣旨

★テーマ1:漫画『デリバリーシンデレラ』全11巻+小説版、その魅力に迫る!

 「デリシン」の面白さ、魅力を、作者・NONさんへの質問を通して、徹底解析!

★テーマ2:現実の『デリバリーシンデレラ』たちは、白馬の王子様に出会えるか?

 「デリシン」から見えてくる、現在のデリヘルを取り巻く現状と、今後の展望について、考える


 「セックスワークの社会化」を議論するイベント「セックスワーク・サミット2013」、
 2013年・第1回目のサミットでは、性風俗の世界を舞台にした漫画作品の分析を通して、セックスワークの問題系を考えてみたい。

 これまで、性風俗の世界における人間模様やサクセス・ストーリーをテーマに扱った漫画作品、体験漫画は、いくつか存在した。

 しかし、それらはいずれも、経営者側の視点(例:火野俊平・上瑞たに『風俗店長物語』)、
 男性客側の視点(例:山崎大紀・平口広美・成田アキラ等)といった「男性目線」から描かれたものであり、
 そこで働いている女性を主人公に設定した物語は、少なかった。

         


 「男性目線」であるがゆえに、作品内では、作画・物語構成の双方で、「性的娯楽=エロ」の視点が最も重視され、
 性風俗業界で働く女性個人の生き様や価値観に焦点が当てられたり、業界の抱える構造的な問題点、及びその解決策について言及されることは少なかった。
 掲載媒体も、マイナーな漫画誌や風俗誌が主体であり、一般の人の目に触れることは少なかったといえる。

 そんな中、2010〜2012年にかけて、「週刊ヤングジャンプ」というメジャーな青年誌に連載され、
 『デリ嬢のバイブル』として、当事者のみならず、幅広い読者層から人気を博した漫画
 『デリバリーシンデレラ』は、「女性目線」=デリヘルで働く女性達の生き様を中心として描いた、全く新しい作品であった。

 

 デリヘルにおける本番問題や引き抜き問題、ホスト問題、風俗嬢への向き・不向き問題など、
 現在の性風俗業界に存在している様々な諸問題を、非当事者である「男性目線(=男性客側、経営者の目線)」ではなく、
 当事者の「女性目線(=風俗嬢の目線)」で描きつつ、人間ドラマ、青年向け娯楽作品としても
 十分に面白く読めるよう(過度に暗く・重くならないよう)に仕上げる、という離れ業をやってのけた。

 さらに、物語の後半では、風俗嬢の労働環境・社会的地位向上に関する展開が盛り込まれるなど、
 これまでの風俗漫画とは、完全に一線を画する、斬新な作品であった。

 まさに、本サミットのテーマである「セックスワークの社会化」に対して一つの答えを出した、稀有な作品であった、といえるだろう。

 今回のセックスワーク・サミットでは、『デリバリーシンデレラ』作者のNONさんをゲストにお招きして、
 作品の誕生秘話、創作&執筆中の苦労話、各エピソード、キャラクターへの思い入れなどを、たっぷりお伺いする。
 また、各巻の珠玉のエピソードに関しても、じっくり掘り下げてお聞きしたい。

 NONさんのお話しを通して、『デリバリーシンデレラ』という稀有な作品の魅力と面白さ、
 そして、そこから見えてくる、現在のデリヘル嬢を取り巻く現状と今後の展望について、考えてみたい。


 お招きしたゲストの紹介

●NON(のん)さん

 1987年1月26日〜 漫画家。

 集英社第72回ヤングジャンプ月例MANGAグランプリにて
 「デリバリーシンデレラ」が準優秀賞を受賞。

 読み切り掲載などを経て、
 週刊ヤングジャンプにて2010年6号より
 「デリバリーシンデレラ」を連載。

 Twitter @non620126


<NONさんから、参加者へのメッセージ>

 もしも自分が風俗嬢だったら・・・?利用客だったら?経営者だったら?家族や友達だったら・・・?

 20歳から25歳の間、ひたすら毎日そんな事を真剣に考えてきました。
 そして産み出したキャラクターと共に苦しみ、喜び、祈り続けてきました。

 そんな私の言葉が、サミットに足を運んでくれる皆様にどのように届くのか・・・
 3月17日は筆をマイクに持ち替えて、あの世界を愛してくれる皆様と帰郷してみたいと思います。

 デリバリーシンデレラツアーを楽しんでいただけますように!

                                                    NON



 当日のタイムスケジュール

 13時15分 開場

 13時30分 開始〜主催者挨拶(ホワイトハンズ代表・坂爪真吾)

 ◆第1部:ゲスト・NONさんへのインタビュー

 (約50分:13時35分〜14時25分)

 ◆第2部:ゲストと会場との質疑応答&ディスカッション

 (約40分:14時30分〜15時10分)

 15時15分 ゲストの感想、終了の挨拶(司会)


 15時20分 NON先生のサイン会(約30分)

 15時55分 終了


 当日の開催風景

  

 会場は、満員御礼!NON先生のお話を聞くために、東北から九州まで、全国から大勢の方々が集まってくださりました。

 参加者の属性も、一読者、学生、研究者、大学教員、メディア関係者、風俗店経営者、風俗嬢の当事者など、様々です。

 第1部は、NON先生への「デリバリーシンデレラ・創作秘話」に関するインタビューです。


 

 最初に、作品「デリバリーシンデレラ」の前提に関するインタビュー。

 NON先生が漫画家を目指された動機、デビュー作で、「デリヘル(性風俗)」というテーマを

 扱うことにした理由、主人公を「介護福祉系の大学に通う女子大生」に設定した背景、

 「デリバリーシンデレラ」というタイトルの由来、タイトルに込めた思い、

 女性作家が男性向けマンガ誌で「エロ」を書く際、難しかった点などを、詳しくお聞きしました。


<第1巻>デリヘルという仕事の紹介、風俗否定論者の登場


 


 以降は、各巻のストーリーの流れに沿って、キャラクターやエピソード、作品を通したデリヘルの世界への思いなどをお聞きしました。


<第2巻>デリヘルにおける本番問題


 


 デリヘルを語る上では外せない本番要求の問題、「暗くならないように、あくまで明るく、楽しいトーンで描こう」と考えられていたとのこと。

 NON先生、イベント初登壇、ということで緊張されていたそうですが、司会者からの質問に対して、分かりやすく&真摯に答えて下さりました。



<第3巻>引き抜き問題、ホスト問題+人妻風俗嬢問題


 


 作品を彩る登場人物=ミチル、サクラ、レン、モモなど、各キャラクターに関する、突っ込んだ質問も。

 青年誌における性表現に関する微妙な問題、ジレンマなどもお話し頂きました。


<第4〜5巻>風俗嬢の恋愛ジレンマ問題、デリヘルの新人問題、「友達にデリヘル勤務を告白」問題

  
 


 デリヘル嬢の恋愛問題、友人への告白問題について、NON先生個人の体験も含めて、お話し頂きました。


<第6〜7巻>主人公・雅美の過去編(デリヘル嬢誕生秘話)


 


 主人公の雅美(ミヤビ)というキャラクターがどのように生まれたのか、という創作秘話も、じっくりと語って頂きました。


<8巻>雅美が上京後、ミヤビ=デリヘル嬢になるまで編


 


 雅美がデリヘル嬢「ミヤビ」になるまでの過去のエピソードで、伝えたかったこと、書き上げる際に苦労したことを中心に、お話し頂きました。

 「ミヤビは、最後まで処女であるべき」という命題をめぐって、編集側と論争になった、という裏話も。


<9巻>次世代型デリヘル「ヴァルキューレ」編


 


 作品中での大きなターニングポイントとなった、新型デリヘル「ヴァルキューレ(戦う女神)」の誕生秘話などを、お話し頂きました。


<10〜11巻>マリア編、風俗嬢の社会的地位向上のための署名活動、最終話


 


 最終回は、3つのパターンを想定していて、その中から1つを選んだ、という、大変興味深いお話も。

 終盤では、読者からの感想で一番嬉しかったもの、読者からの批判で一番グサッときたもの、

 そして、皆が楽しみにしている、次回作の構想をお話し頂きました。


 第2部では、参加者との質疑応答。

 

 この貴重な機会に、参加者の皆様も、聞きたかったことを、熱心に質問されていました。

 デリヘル嬢経験者、デリヘル経営者からの、突っ込んだ質問もありました。

 

 「デリシンのアニメ化&映画化希望!」というリクエストも。

 いずれの質問にも、NON先生、優しく、丁寧に回答してくださりました。



<終了後のサイン会の様子>

 サミット終了後、約1時間、サイン会に協力して頂きました。

 参加者の方々お一人ずつに、時間をかけて、名前と手書きのイラストを描いてくださりました!大感謝です。

 

 ファンの方にとっては、思い出に残る、大変特別な時間になったのではないでしょうか。

 

 リクエストで、好きなキャラクターのイラストを、その場でコミックスに描いて下さりました。

  

 長蛇の行列のできるサイン会だったのですが、NON先生、終始笑顔で対応してくださりました。

  

 色紙を持参した参加者の方も。作者の方が、目の前で描いて下さる、この臨場感!感動です!!


 参加者の感想&NON先生へのメッセージ

 終了後、参加者の方々から、今回のサミットへの感想&NON先生へのメッセージを書いていただきました。

































 セックスワーク・サミット2013@渋谷、今回も、大盛況のうちに終了することができました。

 NON先生とデリシンワールドの魅力に引き込まれた、あっという間の3時間半でした。

 ゲストのNON先生、参加者の方々、司会&運営スタッフの方、本当にありがとうございました。



 
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